こんにちは!
コーヒー焙煎士の岩田です。
コーヒーを抽出する器具は何を持っていますか?
どんなレシピで抽出しているでしょうか?
「器具は持っているけどレシピは適当なので、味が安定しない…」
「今まで本で読んだレシピを参考にしてたけど、他のレシピも試してみたい!」
そんな人のために、今回は器具別にコーヒーの淹れ方をまとめています!
ぜひ参考にしてください!
※更新して徐々に紹介器具を増やしていきます。(2022.06.04更新)
ハンドドリップ(ハリオ式)
ハリオ式といえば、穴1つの大きな穴が開いた円錐形ドリッパーです。
①ドリップの準備
ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、お湯をかけてリンスします。
②目安
コーヒー豆15g、お湯の温度90℃、お湯の量240ml、抽出時間2分30秒程度を目安に淹れていきます。
③蒸らし
最初の1投目は蒸らしです。30ml程度のお湯で、豆全体にお湯を当てます。
④2投目、3投目…
20秒ほど待つと豆の膨らみが縮んできます。
膨らみが縮んできたら、2投目、3投目と淹れていきましょう。
「の」の字を描くように淹れていきましょう。
3投ぐらいに分けるのが丁度よいです。
ハンドドリップ(カリタ式)
カリタ式といえば、穴3つの台形ドリッパーのものです。
①ドリップの準備
ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、お湯をかけてリンスします。
②目安
コーヒー豆10~12g、お湯の温度90℃前後、お湯の量120~140ml、抽出時間3分程度を目安に淹れていきます。
1杯の量がそもそも少なめの基準なので、多くしたい場合は調整してください。
③蒸らし
最初の1投目は蒸らしです。20~30ml程度のお湯で、豆全体にお湯を当てます。30~40秒ほど蒸らしましょう。
④2投目、3投目…
2投目、3投目と淹れていきましょう。
中心に”小さく”「の」の字を描いていくのがポイントです。
細くゆっくり中心がドーム状になるように淹れていくのがコツです。
ORIGAMIドリッパー
最近人気のORIGAMIドリッパー。
見た目もおしゃれなだけではなく、薄い陶磁器でできているため気温の変化を受けにくいという特徴があります。
また、ORIGAMIドリッパーはお湯の落ちるスピードが速いため、他のドリッパーの淹れ方よりも、コーヒー成分を出してあげる必要があります。
①ドリップの準備
ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、お湯をかけてリンスします。
②目安
コーヒー豆19g、お湯の温度93℃前後、お湯の量300ml、抽出時間2分15秒~30秒程度を目安に淹れていきます。
③蒸らし
最初の1投目は蒸らしです。40ml程度のお湯で、豆全体にお湯を当てます。注いだら撹拌を5回ほどしながら30~40秒ほど蒸らしましょう。
④2投目、3投目…
2投目50ml、3・4投目は各60ml、5投目は50ml、6投目は40mlと淹れていきましょう。
中心に「の」の字を描いてください。
お湯を入れる間隔はそれぞれ10秒間ぐらいが良いでしょう。
Coresゴールドフィルター C285
ゴールドフィルターは金属のメッシュでできたフィルターです。
紙のフィルターが必要ないため、経済的です。
コーヒーオイルまで抽出できて、微粉が少し混ざった1杯となります。
①湯通し
サーバーとフィルターにお湯を通し、器具を温めます。
②目安
コーヒー豆20g、お湯の温度93℃前後、お湯の量300ml、抽出時間2分30秒程度を目安に淹れていきます。
③蒸らし
最初の1投目は蒸らしです。40ml程度のお湯で、豆全体にお湯を当てます。40秒ほど蒸らしましょう。
④2投目、3投目…
2投目40ml、3投目は各40ml、ゆっくりと注ぐのを意識しましょう。
⑤4投目、5投目…
4、5、6投目はそれぞれ60mlと淹れていきましょう。前半よりも早く淹れていくのがポイントです。
ネルドリップ
ネルドリップはペーパードリップと違い布製のドリッパーになっています。
ペーパードリップよりまったりとした口当たりになるのが特徴で、微粉も少なくコーヒーオイルも抽出されます。
①フィルターの準備
初めて使うネルフィルターは、コーヒーになじみやすくするために、使用する前に軽く水洗いし、コーヒー液で20分程度煮ます。
②フィルターにコーヒーをセット
ネルフィルターに一度お湯を通してから、できるだけ固く絞って水気を切り、しわを伸ばしてセットします。1杯分(100g)につき約20gのコーヒーを、粗めに挽いてフィルターにセットしてください。
③蒸らし
まず少量のお湯を、コーヒーの粉全体にまんべんなく含ませるように静かに注ぎ、20秒くらいそのまま置いて蒸らします。
お湯の温度はぬるめ(85~89℃)。
④2投目、3投目…
3回程に分けて注いでいきます。ハンドドリップと同様に中心から「の」の字を描くように注いでください。
注ぎ口をなるべく粉に近くして、そっと置くようにして注ぎましょう。
フレンチプレス
フレンチプレスは直接豆をお湯に浸すため、豆本来の味や、コーヒーオイルまで楽しめる淹れ方。
フレンチプレスの淹れ方はとっても簡単です。
①コーヒーをセット
フレンチプレスに粗挽きのコーヒー粉を約17gを入れ、平らにします。
②お湯を注ぐ
90〜95℃のお湯を約280mlをゆっくり注ぎます。
③しばらく浸す
4〜5分間蒸らします。コーヒーの香りを楽しむためにフタは閉めなくても大丈夫です。
④粉と液体を分ける
時間が経ったら、プランジャーをゆっくり押し下げます。
⑤カップに注ぐ
全て注ぎきらないことが微粉を少なくするポイントです。
エアロプレス(スタンダード式)
エアロプレスは空気の圧力を使って抽出する方法です。
抽出時間が短くて済み、爽やかで明るいフレーバーが楽しめます。
①準備
コーヒーサーバーにファンネルと、フィルターを付けたチャンバーをセットします。
約15gのコーヒー粉を入れます。
②1投目
約93℃前後のお湯を100ml入れて、パドルで10回ほど撹拌(かくはん)します。
20秒程度で手早く作業しましょう。
③2投目
更に120mlのお湯を入れてチャンバーで蓋をして、待ちます。
蓋をしないと抽出液が落ちてしまうので気を付けましょう。
④プレスする
①~②まで約1分経ったら、30秒間かけてプレスして抽出完了!
ドリップバック
ドリップバックはマグカップにセットし、器具いらずで抽出できる簡単な方法です。
ドリップバックでも蒸らしなどをしっかり行うことで美味しいコーヒーが出来上がります。
①準備
マグカップにドリップバックをセットします。
今回は10gのドリップバックを想定します。
②1投目
約93℃前後のお湯を30ml入れて、30秒間蒸らします。
これによりコーヒーの粉から炭酸ガスを逃がします。
③2投目、3投目
更に30mlのお湯を入れます。30ml入れたら10秒ほど落ちるのを待ち、更に30mlと入れていきます。
これを合計150mlのお湯を入れるまで繰り返します。
通常のハンドドリップよりもゆっくりと淹れるのを心がけましょう!
水出しコーヒー(コールドブリュー)
暑い夏によく合う、冷たい水で抽出するコーヒー。
熱いお湯でないため抽出に時間がかかりますが、一度に大量に抽出しておけます。
①水出しコーヒーパックと水を容器に入れる
1パック15gのコーヒー豆が入っているとすると、マイボトルなら250~300mlの水に1パック、ポットなら550~600mlの水に2パックを目安に入れてください。
②抽出
冷蔵庫に5~8時間程度入れて、ゆっくりと抽出させます。時間が多少長くなっても浸透圧の関係で、過剰に濃くはなりません。
③できあがり
お好みで氷、クリーム、ガムシロップなどを入れて楽しんでください。抽出したものは2日間以内で飲み切るようにしましょう。
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