【毎日コーヒー】 毎日のコーヒーを美味しくする方法や知識、体への影響などをコーヒー焙煎士が教えます。
あなたはコーヒーの精製方法をどれぐらい知っているでしょうか?
コーヒー屋さんで精製方法が書いているところを見て…
「ハニープロセス?ハチミツにでも漬けたの?
「ナチュラル?オーガニックなの?」
などと疑問を持つことも少なくないと思います。
今回は精製方法とその味わいの違いについて見ていき、自分の好みの精製方法の豆を選べるようになりましょう!
この記事ではこんなことを書いています!
・精製方法の種類と作られ方
・精製方法によってどう味が違うのか
・好みの精製方法を選べるようになる!
【記事を書いた人】
・ラクマやBaseでコーヒー豆販売 2年
・焙煎士歴 2年
・コーヒーブログを執筆中!
コーヒー豆の精製方法を知るうえでコーヒーチェリーの構造を知ることは重要です。
コーヒーチェリーの構造を外側から順番に見ていきましょう!
外皮…コーヒーチェリーの果肉を包んでいる、赤や黄色、緑などの皮です。イメージ的にはサクランボの赤い皮の部分です。
果肉…外皮の中にあるのが果肉。少し黄色っぽい透明な果肉です。やはりサクランボの食べる部分をイメージしていただけると良いかと思います。
ミューシレージ(ペクチン層)…種と果肉の間にある粘質です。種の周りを、ぬめりがあるものが包んでいます。
パーチメント(内果皮)…種の一番外側の皮です。シルバースキンよりも少し固めなものになります。
シルバースキン…シルバースキンは生豆の外に付いている薄皮のようなものです。
生豆…種の中身です。これを焙煎すると、一般家庭に届くコーヒー豆になります。
コーヒーチェリーの外皮、果肉を機械で取り除き、残った種子を水の入った発酵槽に漬けてミューシレージを取り除く。
その後、種子を大量の水で洗浄し、乾燥棚に広げて乾燥させます。
パーチメントは、選別された後に出荷前に脱穀されます。
湿気の多い地域に多い精製方法です。
欠点豆が出るリスクが少なく、均一性がある質の高いコーヒー豆が生産できます。
クリーンな味わいが特徴。ボディは軽くなり、酸味が際立ちます。
コーヒーチェリーをそのまま乾燥させ、脱穀によって生豆を取り出す古くからの精製方法。
ナチュラルは気候に影響を受けやすいため、乾燥がはっきりしている地域に多いです。
果肉の香りや甘みが生豆に染み込み、フルーティーな甘酸っぱさと香りが出ます。また、ボディが十分にあります。
うまくいかないと、後味がクリーンでなかったり、アルコールやビネガー感が出てしまうこともあります。
ウォッシュドと同じように、コーヒーチェリーの外皮、果肉を取り除きますが、ミューシレージについてはある程度のみ除去する精製方法。
ミューシレージがある状態で乾燥させ、選別した後、脱穀します。
ミューシレージの除去率によって次のような呼び方があります。
ブラックハニー・・・最低限の除去
レッドハニー・・・5~50%の除去率
イエローハニー・・・50~75%の除去率
ホワイトハニー・・・75~90%の除去率
ウォッシュドよりもクリーンでボディのあるものとなります。
酸味は控えめで、ナチュラルに近い味わい。
ウォッシュドのように外皮と果肉を除去した後、水槽に入れてミューシレージを取り除きます。
パーチメントが付いたまま水分量が40%程度になるまで乾燥させた後に、パーチメントを脱穀。
再度、乾燥させます。
インドネシアの特にスマトラ島に見られる精製方法です。
ボディが重厚で、酸味が少ないです。
さて、どうだったでしょうか?
コーヒー豆専門店で豆を選ぶとき、ぜひ精製方法も見て、味わいを想像して買ってみてください!
自分の好みの味わいを探してみましょう!
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